「Click2Castのおかげで、時間とコストを大幅に節約できました。実機試験では5,000～10,000ユーロもの費用と3週間の時間がかかっていたところを、Click2Castのシミュレーションでは500～600ユーロと1日で終えることができました」
Ahmed ELABIDI
CAE Manager & Senior Expert, U-Shin
SOLID THINKING CLICK2CASTで鋳造シミュレーションを実行
部品の品質と信頼性を確保するためには、ザマックの流れ特性と材料特性を理解することが肝になります。ユーシンは、solidThinking Click2Cast鋳造シミュレーションソフトウェアの導入によって得られた数あるメリットの１つとして、シミュレーションと観察を通じてザマックをより深く理解できたことを挙げています。「Click2Castを使うことで、ザマックの流れをより詳しく理解し、引け巣の発生原因と発生箇所を特定することができます」とAhmed氏は語ります。
Click2Castには広範な材料データベースが搭載されているため、ユーシンのような企業の多種多様な部品について、様々な応力条件下で鋳造プロセスシミュレーションを実行できます。ユーシンの最近のプロジェクトでは、自動車デッドロックピンの破壊解析と、Click2Castのシミュレーション結果に基づく部品の設計見直しを行いました。振動試験時に、デッドロックピンに破損が生じたためです。
「振動試験中にスライダーの動きがザマック製ボディによって妨げられたために、デッドロックピンが衝撃に耐えきれず破損してしまいました」とAhmed氏は説明します。そこでClick2Castのシミュレーションと実験試験を行ったところ、鋳造シミュレーションでの引け巣の発生箇所と実際の破損箇所が明らかに一致しました。Ahmed氏は、「欠陥箇所を特定できたことで、部品の設計を見直すとともに、その箇所の引け巣をすべてなくすことに成功しました」と語ります。